市街地からすぐなのに別世界
古城荘は須坂の市街からわずかに外れるだけだが、ひっそりとした佇まいを持つ趣のある宿泊施設。須坂という町の静けさをそのまま表しているようなところ。館内には、大浴場と露天と内湯が隣接する2つの湯に分かれている。
▲すぐ裏が山、ひっそりとした雰囲気の宿泊施設
▲窓の外の緑や花々もきれいに見える内湯
▲山間を感じさせる静かな露天風呂
大浴場は本館の1階、露天はロビーから別館に渡る。別館の露天には、脱衣所の隣に10畳ほどの内湯がある。大きな窓に、外の緑がきれいに映える。そこを抜けると五岳の湯と名付けられた露天に出る。塀に囲まれているが、立ち上がると垣根越しに飯綱山を望むことができる。眺望的にはイマイチの感は拭えないが、山の斜面に面していて静か。落ち着いた気分でゆったりと湯につかることができる。大浴場は、タイル張りのきれいな浴室で、きれいだが、趣には欠ける。
無色透明の湯は肌触りも柔らか。加温されているのでぬるからず熱からず、ゆっくりとつかることができる。循環と掛け流しの併用で、消毒の塩素臭は強くない。
朝6時から夜9時まで日帰り入浴を年中無休で受け付けているので、平日昼間でも地元の方とみられる入浴客がちらほらとみられる。隣接する女湯から世間話の声が聞こえてくる。地元の人々に愛される温泉のようだ。
脱衣所に貼られた「温泉分析表」には加温後の成分分析表も貼られていた。良心的な気がする。
入浴料 |
500円 |
泉質 |
単純温泉 |
等張性弱アルカリ低温泉(PH:8.24) |
私の満足度 |
|
お湯 |
|
景色 |
|
情緒 |
|
直近訪問日 |
2015年5月 |
HP |
古城荘公式ホームページ |
所在地 |
須坂市大谷町 |
三十段飾り、千体の雛人形は必見だ
▲1000体の雛飾り。すごいです
毎年、ひな祭りの時期になると三十段のひな壇に、千体のひな人形を飾ることで有名な人形博物館だ。ここは、この人形博物館の他に歴史的建物園、須坂版画美術館も併設されている。『三十段飾り 千体の雛祭り』の時期(例年2月〜4月ごろ)には、3つの施設ともひな人形でいっぱいになる。見学するならこの時期が絶対にいい。
まず、人形博物館だが、常設の世界の民俗人形にはまったく興味を引かれなかった。やっぱり雛飾り。入口を入るといきなり、ひな人形がずらりと並ぶが、これがメインではなく、多くの大きな展示スペースに、写真にある三十段飾りがどーんと待っている。展示スペースはスロープの廊下で結ばれており、メインの展示場を取り巻くように、そのスロープの廊下が配置される。そのため、高い位置から三十段の雛飾りを見ることもできる。こんな場所でなければ見ることのできないスケールの大きな雛飾りは必見だ。5月は五月人形が飾られる。
次は、歴史的建物園。須坂の製糸全盛期に建てられた長屋門をくぐると、移築された「藩医板倉雄碩邸」「旧須坂藩の武家長屋」「江戸末期の町屋」が、並んでいた。どれも興味深い建物ばかり。この時期は、そこにもひな人形が並ぶ。
▲隣接の歴史的建物園
さらに、版画美術館にも三十段飾りがある。その飾りも良かったが、版画の展示がよかった。絵画にはない、版画のぬくもりを感じた。この版画美術館には併設として平塚運一版画美術館と記されている。この平塚美術館の方を見なかったのだが、この原稿を書くために、ネットで調べたら、なんと私と同郷の島根の人だ。今度行ったらちゃんと見よう。
私の満足度 |
|
直近訪問日 |
2014年3月 |
公式HP |
須坂市文化振興事業団 |
所在地 |
須坂市野辺1367-1 |
信州は山々に囲まれたでっかい盆地。日本の他では見られない景色が広がっています。 そんな雄大な景色を見ながら走れる道。たどり着いた先には、この雄大な風景を一望するビュースポット、そして疲れを癒してくれる温泉があります。 日本屈指のツーリングパラダイスが信州です。