木曽義仲ゆかりの湯
信州最古の温泉地と言われる別所温泉は、北向観音や国宝八角三重塔がある安楽寺などの古刹があり、信州の鎌倉とも言われている。その中心にある外湯が大湯だ。かつて木曾義仲が愛妾葵の御前と入浴していたことから葵の湯とも呼ばれていたとか。
そんな歴史ある温泉だが、外観の趣とは異なり、浴室は近代的なもの。内湯は6人でほぼいっぱい、露天はさらに狭く、4人も入ればいっぱいになる。
湯は循環濾過され、消毒も施されているが、お湯は湯の花が浮き、硫黄臭がするやや黄色みがかった本物感がある満足できるもの。内湯は適温、露天はぬる目で、四方を囲まれた開放感のない露天より内湯が気持ちよく感じらた。
▲由緒ある温泉を感じさせる外観
▲入口脇にある飲泉用の温泉
入浴料 |
150円 |
泉質 |
アルカリ性単純硫黄温泉 |
低張性アルカリ性高温泉(PH:8.92) |
私の満足度 |
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お湯 |
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景色 |
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情緒 |
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直近訪問日 |
2015年11月 |
HP |
別所温泉観光協会 |
所在地 |
上田市別所温泉 |
信州最大級の露天風呂
▲大きな岩風呂の露天
内湯も広いが、露天風呂はどデカイ。前面は小高い丘の林に囲まれ、浴槽には適度に大きな岩が配置されていて雰囲気もいい。半分はどっしりとした屋根に覆われているので、雨の日も太陽が燦々と降り注いで眩しい日でも露天風呂でゆっくりできる。
湯は適温に加温されており、熱からずぬるからず。ゆっくりと入れる感じ。これだけの広さの露天だから、さすがに露天風呂だけは、湯が循環されているが、内湯は掛け流し。露天の片隅(右側の湯のみ)にも、源泉を掛け流した楕円形の石風呂が用意されていてる。無色透明の源泉はほのかに硫黄臭が香る。
▲ウッディな建物。10羽のフクロウの石像が迎えてくれる
全館ログハウス風の建物で施設内には、休憩処を兼ねた、カフェやレストランに加え仮眠施設ある。駐車場は結構いっぱいなのに、お風呂があまり混み合っていないのは、お風呂が広いだけだからではなく、このレストランやカフェにも人気があるからのようだ。本格的なピザから、地元素材を使った料理など、メニューは盛りだくさん。お昼時とは言え、ほぼ満席状態だった。
他にもパン屋に床屋さんにマッサージコーナーがあって、温泉だけでなく、その他の充実度も県下最大級ではないだろうか。
入浴料 |
650円 |
泉質 |
アルカリ性単純温泉 |
アルカリ性低張性温泉(PH:9.4) |
湧出量 |
355L/分 |
源泉温度 |
38.0°C(気温1°C) |
私の満足度 |
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お湯 |
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景色 |
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情緒 |
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直近訪問日 |
2015年12月 |
HP |
地蔵温泉十福の湯 |
所在地 |
上田市真田町傍陽9097-70 |
外湯唯一の100%源泉掛け流し
案内板によれば「天長2年(825年)比叡山延暦寺の座主円仁慈覚大師が北向観音堂建立にあたり好んで入浴されたので大師湯と名付けられたと伝えられている」。北向観音に最も近く、そして北向観音以上に歴史があるのだ。
表から見ると大きそうだが、奥行きがあまりなく、中は狭い。3人入ればいっぱいの浴槽と鰻の寝床のような脱衣所がある。
▲よく見ると奥行きのない建物なのだ
しかし、無色透明の湯は、加温、加水、循環、消毒なしの源泉掛け流し。ほのかに硫黄臭がある。飲泉もOKなようで、湯のそそぎ口にはコップが置かれていた。湯温もぬるめなので、長湯もできる。
入浴料 |
150円 |
泉質 |
アルカリ性単純硫黄温泉 |
低張性アルカリ性高温泉(PH:9.04) |
私の満足度 |
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お湯 |
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景色 |
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情緒 |
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直近訪問日 |
2015年11月 |
HP |
別所温泉観光協会 |
所在地 |
上田市別所温泉 |
真田幸村ゆかりの湯
外湯の中でも、一番作りが面白いのが石湯。入口を入ると銭湯でいういわゆる番台みたいな場所があり、そこで入口の券売機で買ったチケットを渡す。その番台の裏側が脱衣所になる。そこから見下ろす位置に湯船があるのだ。しかも、湯船は大きな石が突き出していて、そこから湯が注がれている。ちょっと洞窟に下っていくようなイメージもある。
▲大湯を一回り小さくなしたような建物
▲大きな石がドドドンと配置されている
湯は、消毒、循環ろ過、さらに加水もされているので、源泉の良さは感じられないと思われる。大湯同様に建物の前には龍の口から源泉が流れ出る飲泉所があるので、硫黄味のある鮮度の高い源泉をここで感じることができる。
池波正太郎の「真田太平記」にしばしば登場することから、真田ゆかりの湯となっているようだ。
入浴料 |
150円 |
泉質 |
アルカリ性単純硫黄温泉 |
低張性アルカリ性高温泉(PH:8.92) |
私の満足度 |
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お湯 |
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景色 |
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情緒 |
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直近訪問日 |
2015年11月 |
HP |
別所温泉観光協会 |
所在地 |
上田市別所温泉 |
デザイナーズ温泉!
▲斜面に設けれた建物は全体像がつかみにくいが、モダンな建築
▲渡り廊下ともいえる部分に設けられたギャラリー。明かりの取り方が素敵
傾斜地に建つ温泉施設。浴室は上の方、下の方に休憩室がある。入口は上下それぞれに設けられている。休憩室側の入口から入ると階段を上り、渡り廊下を通り、上段の浴室へとつながっている。最初に訪れた際は、ぜひともこの経路がおすすめ。傾斜に建つからか、パッとみた感じでは、建物全体の印象が掴みにくい。内部の雰囲気から、建物自体の印象を感じとることができるからだ。
天井の高い休憩室、ギャラリーにもなっている渡り廊下、そして脱衣室といずれも、木の温もりを感じさせる建築で、土地の雰囲気にぴったりと馴染んでいる。
お湯は循環と掛け流しの併用のようだが、源泉の注ぎ口あたりの湯は、アルカリ性温泉特有のぬるっとした肌触りが感じられた。
入浴料 |
500円 |
泉質 |
単純硫黄温泉 |
低張性アルカリ性高温泉 |
PH:9.3 |
私の満足度 |
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お湯 |
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景色 |
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情緒 |
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直近訪問日 |
2020年11月 |
HP |
上田市ホームページ |
所在地 |
上田市室賀 |
隠れ家的温泉
真田の町外れ、沢沿いの静かな場所に立地している。元旅館然とした外観の建物は、一歩玄関を入るとその趣がはっきりと残されている。歴史のある温泉と聞いていいたので、勝手にもっと古ぼけた建物を想像していたのだが大きく違った。建物はもちろん浴室も新しくきれいなものだった。
▲緑に囲まれた沢沿いに立地
▲3〜4人程度が入れるこぢんまりとした湯船
源泉温度が24度と低いために加温された湯温は、長湯もできる熱からず、ぬるからずの適度な温度。無色透明でほんのりと硫化水素の匂いが漂う。湯につかっていると肌にうっすっらと気泡がまとわりつく。また、温泉成分の沈殿は見られないのに湯船の底に触った手を見ると黒くなっている。源泉掛け流しの新鮮なお湯ならでは、本物の温泉を五感で感じ取れる。
▲手が真っ黒に
訪れたのが、平日の昼前とあってか、お客は私一人、こぢんまりとした湯船だが、十分にくつろぐ事ができた。窓越しの風景も緑が一杯で、気分をゆったりとくつろがせてくれる。これで露天風呂があれば言う事なしのロケーションだ。
入浴料 |
500円 |
泉質 |
アルカリ性単純硫黄冷鉱泉 |
低張性アルカリ性冷鉱泉(PH:8.5) |
私の満足度 |
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お湯 |
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景色 |
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情緒 |
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直近訪問日 |
2015年6月 |
HP |
信州上田観光ナビ |
所在地 |
上田市真田町
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信州は山々に囲まれたでっかい盆地。日本の他では見られない景色が広がっています。 そんな雄大な景色を見ながら走れる道。たどり着いた先には、この雄大な風景を一望するビュースポット、そして疲れを癒してくれる温泉があります。 日本屈指のツーリングパラダイスが信州です。